Android Studioで'Installed Build Tools revision 31.0.0 is corrupted'となるエラーの修正方法

公開日: 2021年9月6日

Android 12対応でAndroid Build Tools 31.0.0をインストールすると、ビルド時に表題のエラーとなった。

本エラーはAndroid Gradle Plugin(AGP)のバージョンを7.0.0以上にすることで解消できる。

※ Stack Overflowでの回答内容を基にまとめた備忘録

発生環境

• Android Studio Arctic Fox 2020.3.1.24 arm版
• Gradle 6.7.1
• Android Gradle Plugin(AGP) 4.2.1

原因

Android Build Tools 31.0.0より、旧DexコンパイラのDXが削除され、D8のみが付属されるようになっている(下図)。※1

しかし、AGP ver.4.x系ではDXの削除がケアされずエラーとなる。

対策方法

以下、2種類がある。特に制限がなければ1番目が望ましい。

1. AGPを7.0.0以上にアップデートする(合わせて、Gradleのバージョンも7.0.2以上にアップデートする必要あり※2)
2. Android Build Toolsを30.x.xで止めておく

1の場合、バージョンアップに伴って以下の点に留意すること。※3

• Javaのバージョンが11以上になる
• 一部APIが削除・変更となっている

2の場合でも当面は問題ないが、APIレベル31(=Android 12)に対応できない。AGP側に起因する挙動なので、折を見てAGPを7.0.0以上にアップデートするのが望ましい。

脚注

• ※1 昨年よりDXがdeprecatedになっており、今年の2月よりDXが順次削除される旨が通知されていた。恐らく、Android Build Tools 30.x.xでDXを削除すると影響が大きいため、31.0.0で削除したと推測される
• ※2 Android Gradle プラグインのリリースノート | Android デベロッパー | Android Developers より
• ※3 Google Developers Japan: AGP 7.0: Android Gradle プラグインリリース より

以上